[pgpool-general-jp: 941] pgpool-II 3.1.0 alpha2リリース
Toshihiro Kitagawa
kitagawa @ sraoss.co.jp
2011年 5月 3日 (火) 22:22:51 JST
pgpool-IIユーザの皆様
pgpool Development Groupからのお知らせです。
本日、pgpool-II 3.1.0 alpha2をリリースしました。
pgpool-II 3.1は3.0からのメジャーバージョンアップにあたり、
多くの機能追加や改良が行われています。
テストにご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
ダウンロードは以下から可能です。
http://pgfoundry.org/frs/download.php/3024/pgpool-II-3.1.0-alpha2.tar.gz
バグなどお気づきの点は、このMLかpgfoundryのML(英語)にてご連絡下さい。
以下、リリースノートを添付します。
互換性のない変更
================
- backend_socket_dirパラメータを廃止しました。その代わりに、
backend_hostnameが'/'で始まるならば、それをUNIXドメインへのパスとみ
なします。backend_hostnameが空ならば、デフォルトのUNIXドメインパス
(/tmp)が使われます。これは、libpqインタフェースの規約に従います。
パッチはJehan-Guillaume (ioguix) de Rorthaisさんから頂き、追加の修正
を行いました(Tatsuo)
- ストリーミングレプリケーション構成でのオンラインリカバリにおいて、リ
カバリ終了時に子プロセスを再起動しないようにしました。そのため、既存
のセッションはオンラインリカバリ中も継続することができます(Tatsuo)
- フェイルオーバー時にpgpool_walrecrunning()を使用せず、プライマリノー
ドへの昇格が完了するまで待つようになりました。関数を使用しない理由は
プライマリノードを確実に見つけることができないためです。しかし、この
修正にはプライマリノードが現れないときにrecovery_timeoutの間pgpool-II
が待ってしまう問題がまだ残っています(Kitagawa)
- PostgreSQL DBノード情報を出力するpool_nodesに「ノードID」を追加しまし
た。パッチはJean-Paul Argudoさんから頂きました(Gleu)
新機能
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- syslogに対応しました。パッチはGilles Daroldさんから頂き、Guillaume
Lelargeさんがレビューと編集をしました(Tatsuo)
- PostgreSQL 9.0で導入されたapplication_nameに対応しました。コネクショ
ンが再利用されたときに、スタートアップパケットのapplication_nameをバ
ックエンドへ送信し、パラメータステータスをフロントエンドに返します
(Tatsuo)
- pgpool-II内部で使用するシステムカタログキャッシュの有効時間を、秒単
位で指定できる設定項目relcache_expireが追加されました。これにより、
ALTER TABLEによってテーブル定義が変更された際に、もはや有効でない結
果を利用してしまうリスクが軽減されます。(Tatsuo)
- follow_master_commandパラメータを追加しました。このパラメータには、
マスタースレーブモードのストリーミングレプリケーション構成においてマ
スタノードがフェイルオーバーした後に実行されるコマンドを指定します。
パッチはGilles Daroldさんから頂きました(Kitagawa)
- pcp_promote_nodeコマンドを追加しました。このコマンドはpgpool-IIに対
して新しいマスタノードへの昇格を行います。これは、マスタースレーブモ
ードのストリーミングレプリケーション構成のみで使用できます。パッチは
Gilles Daroldさんから頂きました(Kitagawa)
- pcp_pool_statusコマンドを追加しました。また、対応するC APIも追加され
ています。パッチはJehan-Guillaume (ioguix) de Rorthaisさんから頂きま
した(Tatsuo)
バグ修正
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- pgpool-regclass()をPostgreSQL 8.0以降でコンパイルできるように修正し
ました。7.4はまだエラーが出ます(Tatsuo)
- ストリーミングレプリケーション構成で/*NO LOAD BALANCE*/コメントを使
用したときにハングアップする可能性を修正しました(kitagawa)
- Flush(H)メッセージやCloseComplete(C)メッセージを受信したときのハング
アップを修正しました(Kitagawa)
- pgpool-IIがバックエンドに接続後、RedyForQuery(Z)メッセージを受信する
タイミングによって起こり得るハングアップを修正しました(Kitagawa)
- recovery_1st_stage_commandとrecovery_2nd_stage_commandパラメータの説
明を追加しました(Tatsuo)
- pgpool-II内部で使用するシステムカタログキャッシュのサイズを32から128
に増やしました。これは"unnamed prepared statement does not exist"エ
ラーを軽減する効果があります(Tatsuo, Kitagawa)
- pcp_connect()関数で二重free()を行うバグを修正しました。パッチはJehan-
Guillaume (ioguix) de Rorthaisさんから頂きました(Tatsuo)
- PQfinish()関数を誤って使用しているstart_recoery()のバグを修正しました
(Tatsuo)
改良
====
- PostgreSQL 9.0のパーサを移植しました。これによりPostgreSQL 9.0で新し
く導入された暗黙のインデックス名を使用したCREATE INDEXが実行できるよ
うになりました。パッチは石田さんから頂きました(Tatsuo)
- black_function_listとwhite_function_listパラメータに正規表現が使える
ようになりました。パッチはGilles Daroldさんから頂き、Guillaume Lelarge
さんがレビューしました(Tatsuo)
- 読みやすいようにpgpool.confのサンプルファイルを再構成しました(Gleu)
- pgpool-IIマニュアルのすべてのパラメータに?a name="..."?タグを追加し
ました(Haruka Takatsuka)
- pgpool-IIマニュアルのストリーミングレプリケーションにおけるオンライ
ンリカバリの説明を改善しました(Tatsuo)
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