[pgpool-general-jp: 980] Re: current transaction is aborted が発生する
Toshihiro Kitagawa
kitagawa @ sraoss.co.jp
2011年 8月 25日 (木) 11:18:38 JST
北川です。
pgpool-II 3.1 beta2 をお試し頂きありがとうございます。
On Thu, 25 Aug 2011 10:42:28 +0900
松山大樹 <t.matsuyama @ wowcom.co.jp> wrote:
> 松山です。
> 回答、ありがとうございます。
>
>
> > 石井です。
> >
> >> 続けて投稿します。
> >>
> >> postgreSQL8.4.8 + pgpool-II 3.1.0-beta2 で、テストをしています。
> >>
> >> 発生条件が今ひとつはっきりしないのですが、たまに、
> >>
> >> ERROR: current transaction is aborted, commands ignored until end of
> >> transaction block
> >>
> >> というエラーで、insert などが失敗することがあります。
> >>
> >> 発生確率が高いのは、
> >>
> >> あるプロセスで、
> >> beginTran
> >> select nextval('xxxxxxx') でシーケンスを取得
> >> insert yyyyyyyyy
> >> commit
> >> のような連続した登録(50回ぐらい)を行っているときに、
> >> 別のプロセスで同じように、
> >> beginTran
> >> select nextval('xxxxxxx') でシーケンスを取得
> >> insert yyyyyyyyy
> >> commit
> >> を実行する、という状態です。
> >> ただ、確実にこの状態なら発生するというわけではないのですが。
> >>
> >> また、発生したときの状況を聞くと、だいたい多くの人間が使用していて、
> >> ひんぱんにselect、insert、update が発生しているときのようです。
> >>
> >> 漠然とした状況で申し訳ありませんが、原因として何が考えられるでしょうか。
> >
> > 個人メールでログを送っていただいたので見てみました。PostgreSQLのログに
> > 出ていますが、原因はデッドロックですね。以下のような対策を取られると良
> > いと思います。
> >
> > 1) アプリケーションがクエリの成功/失敗を確認していない。クエリを実行し
> > てエラーが返ってきたら、アプリケーションはトランザクションをアボート
> > してエラー処理をすべき。
>
> アプリケーションは、エラー処理を行っています。今回のようなエラーが発生し
> た場合、処理としてはロールバックしています。
> 今回、質問したかったのは、そもそも、なぜエラーが発生するか、ということで
> した。
> pgpool-II を経由せず、直接、単体のpostgreSQL に接続した場合は、同様の
> 処理を行っても、エラーが発生しなかったので。
>
> > 2) insert_lockがオンになっていると、pgpool-IIはSERIAL型の列を持つテーブ
> > ルにINSERTしようとしたときに、そのテーブルにロックを取る。このことを
> > 考慮してデッドロックが発生しないように明示的なロックを取るなどの対策
> > をとる。
>
> なるほど。
> ユーザマニュアルに、
> ---------------------------------------------------------------------
> なお、pgpool-II 3.0以降では、対応するシーケンステーブルに対して行ロック
> を行なうことによって排他制御を行ないます。それ以前のバージョンと比べる
> と、VACUUM(autovacuumを含む)とのロック競合がなくなるメリットがあります。
> ---------------------------------------------------------------------
> とあったので、テーブルに対してはロックをかけないのかと思っていました。
> この記述は、insert_lock がtrue の場合の記述でしょうか?それとも、
> insert_lock の設定に関係なく、pgpool-II 3.0以降についての記述でしょうか?
insert_lock が true の場合の記述です。
pgpool-II 3.1 で insert_lock の仕様変更がありました。
以下にリリースノートの抜粋を示します。
----------------------------------------------------------------------
- insert_lockのロック方法を変更しました。以前のinsert_lockは、シーケン
ステーブルに対して行ロックを行いましたが、現在は、pgpool_catalog.
insert_lockテーブルに対して行ロックを行います。その理由は、シーケン
ステーブルに対するロックが内部エラーを引き起こすため、PostgreSQLの
コア開発者がそれを許可しないことを決定したためです。
したがって、pgpool-II経由でアクセスするすべてのデータベースに
insert_lockテーブルをあらかじめ作成しておく必要があります。もし、
insert_lockテーブルが存在しない場合は、挿入対象のテーブルに対してロ
ックを行います。これは、pgpool-II 2.2と2.3シリーズのinsert_lockと同
じ動作です。また、過去のバージョンと互換性のあるinsert_lockを使用し
たい場合は、configureオプション(--enable-sequence-lock,
--enable-table-lock)で設定できます(Kitagawa)
----------------------------------------------------------------------
pgpool_catalog.insert_lock テーブルの作成方法はマニュアルをご参照ください。
--
Toshihiro Kitagawa
SRA OSS, Inc. Japan
> > 3) (デッドロックとは関係ありませんが) select nextval('xxxxxxx') のよう
> > なパターンをレプリケーションモードで実行すると、取得したシーケンスの
> > 値が不整合になる可能性があるのでおすすめしません。このようなトランザ
> > クションが並列実行しないように明示的なロックで制御するか、select
> > nextvalとinsertをまとめて、insertだけにする。
>
> そうですね。そこが少し不安だったのですが。
> シーケンスの取得は、全て select nextval() で行っていて、変更できない
> ので、master/slave モードを使うことを考えるか、postgreSQL 9.0 の
> streaming replication が使えるか調査してみることにします。
>
>
>
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